文部科学省の令和5年度の「学校基本調査」によると、通信制大学の学生約18万5,000人のうち、無職やその他に該当する人は9万4,000人ということが分かりました。つまり、約半数は会社員としてフルタイムで働いたり、自営業をしたり、アルバイトをしています。
参考: 学校基本調査 / 令和5年度 高等教育機関 学校調査 大学通信教育調査票
育休中であるなど、多忙な日々を送りながら学修を進めている人もたくさんいます。自由に時間が使える中で、自律心を持って学修を進めることができれば、新しい目標が見つかったりと人生のターニングポイントに繋がるかもしれません。
また、家の手伝いや趣味、ボランティアなどと両立している学生もいます。つまり、通信制大学での学修と仕事やアルバイト、その他の活動との両立は、決して珍しいものではなく、上手に時間を使いながら頑張っている学生がたくさんいるということです。
これこそが、通信制大学の魅力でもあります。通学型の大学に比べると、時間や場所に縛られることなく自分のペースで学修できることは通信制大学のメリットであり、時間を上手に活用すれば色々な経験や挑戦も可能です。
学生は勉強に集中すべきだ、という意見もあるかもしれません。しかし、働きながら通信制大学で学ぶメリットもたくさんあります。
経済的な理由によって、大学への進学を諦める人もいます。しかし、通信制大学なら通学型の大学よりもリーズナブルな授業料である場合がほとんどです。場合によっては、通学型の大学1年分の授業料で通信制大学の入学から卒業までの費用に相当するケースもあります。
通信制大学の自由度の高さを活かして、しっかりと働く時間をつくっておけば、授業料を自分で稼ぐことも十分に可能です。学費の問題で進学を諦めず、通信制大学で大卒資格を得ることができれば、卒業後は大卒扱いの給与を受け取ることとなり、将来的にもらえる給料にも差が出てくるでしょう。
仕事やアルバイトを通じた経験は、決して座学では得ることができません。いずれ必要となるビジネスマナーや社会人としてのふるまい、勤務先での知識や経験は、将来の糧となります。
高校を卒業して間もない学生が、働きながら学ぶことは、将来就職する職場で活かせる経験を積むことにもなります。
仕事やアルバイトをしながら学修をすることは、メリットがたくさんあることをご紹介しました。しかし、学業と仕事やアルバイトとの両立をして、通信制大学で着実に単位を修得するのは、決して簡単なことではありません。当然ながら、忙しいさなかにも勉強をする時間を確保して、コツコツと続けていく努力が必要になります。
せっかく通信制大学に入学して、仕事やアルバイトとの両立を頑張ってみても、卒業できなければ本来の目的を果たすことはできません。通信制大学を選ぶ際は、学修しやすい環境が作れるかどうかをよく考えておくことが大切です。
たとえば、授業の履修方法やスクーリングの有無が、大きく影響することもあります。大学によって授業方法やスクーリングの有無などの異なる部分も多いため、出願入学を申し込む前によく比較して検討されることをおすすめします。
選ぶ通信制大学によって、仕事やアルバイトと両立しやすいかどうかは変わってくる場合があります。特に、以下のポイントにも着目して選ばれることをおすすめします。
通信制大学での学修方法は、テキスト・DVD・動画配信のいずれかで自主学修がメインとなることが多いです。仕事やアルバイトで家から離れる時間が長い場合、外出先でのちょっとした隙間時間を利用して勉強ができると時間を無駄にすることがありません。
オンライン学修システムが充実している通信制大学なら、通信環境さえ整っていればどこでも受講可能です。
スクーリングとは、一部のカリキュラムを校舎やキャンパスに通学して対面授業で受けることを指します。スクーリングがある場合、選択している科目のスクーリング開講日に合わせて予定を空けて、その大学まで通い対面で授業が受けられ刺激になるというメリットもありますが、仕事やアルバイトをしている人にとっては時間の確保が難しいという問題も出てくるでしょう。
実際、スクーリングが難しく、単位の修得ができないという問題を抱えている人も多いようです。卒業まで仕事やアルバイトと両立しながら頑張りたいという人は、その点についてもよく考えて選びましょう。
最近は、スクーリングもインターネットで行える大学も増えてきており、通学にかかる移動時間や費用の心配は要らないケースもあります。
ネットの大学managaraは通学が不要です。完全オンラインのスクーリングなしで卒業が目指せます。
通信制大学では、単位修得のために科目ごとに試験があるのが一般的です。試験がキャンパスで行われている場合は、試験日に大学に出向く必要があり、予定を空けなければなりません。大学までの距離が遠い場合は、その分、移動時間や費用もかかり、負担になる可能性もあります。
試験がオンラインで受けられるシステムとなっている大学なら、大学に通う時間や費用の心配がありません。受験可能期間内であれば休日や夜間でも試験を受けられるという、ある程度自由な大学もあるため、予定を見ながら無理なく試験を受けたい場合は大学選びのポイントとしてよく確認しましょう。
通学型の大学なら、同じ授業を受ける学生同士で分からないことを質問しあったり、授業の最中や終わったあとで速やかに教員に質問したりすることができます。
しかし、通信制大学の場合、分からない点があってもその場ですぐに質問することが難しい場合があります。一般的に、質問がある場合は、大学に問い合わせて回答を待つこととなります。
managaraではマイページ上から学修に関する疑問や大学生活に関する悩みなどを問合せが出来ます。また教員の学生の間には「TA(指導補助者)」を配置しているので、スムーズなやりとりが可能です。問い合わせた回答は翌営業日以内に回答があります。
質問しやすく回答も速い環境で気軽にさまざまなことを質問できるようなシステムが整っていれば、そのような不安はなくなるでしょう。
学生同士がオンラインでつながれるコミュニケーションツールを設けている通信制大学なら、学生同士で教え合うこともできるでしょう。
基本的に自主学修がメインとなる通信制大学では、孤独感を感じやすくモチベーションが維持しにくいと感じる学生もいるようです。ひとりで学修の時間をきちんと作ってコツコツと勉強を重ねることに寂しさを感じてしまうと、つい後回しにしてしまうといった問題が起こりやすいのは事実です。
誰かと一緒の方がやる気が出る、という方は、学生同士の交流が盛んな通信制大学がおすすめです。オンラインでつながりやすい場があること、オンラインで参加できるイベントがあること、オンラインで同じ時間に受ける授業が用意されていることなど、「ひとりではない」と感じられる取り組みを行っている大学であれば、自然と学生同士の交流も生まれやすくモチベーションの維持につながるでしょう。
managaraには学修のモチベーションを維持しやすい独自のコースをご用意しております。どんな風に大学生活を送りたいのかによって自分にピッタリのコースを選択してくださいね!
\ 経済学部 スタンダードコース 関口響仁さん(21歳)の声 /
通信制高校で自分の成長と変化を実感できたのもあり、卒業後の進路も同じように自由に時間を使える大学が希望でした。ちょうどコロナ禍にさしかかった時期で、毎日キャンパスに通学することが必ずしも必要じゃなくなったと思ったんです。
そんなときに先生から「ネットの大学 managara」のパンフレットをいただき、初めて通信制の大学という選択肢が生まれました。managaraは自宅で好きな時間に授業を受けられるし、スタンダードコースなら先生方のサポートも手厚いので、自立に向けた理想的な大学だと思って進学を決めました。
\ 経済学部 プレミアムコース 清原一朗さん(21歳)の声 /
最初はスタンダードコースに入っていたのですが、スタディコーチ(担任)からの勧めがあったのがきっかけで、話を聞いて実際に池袋のBASEに通ってみようと思いました。
managaraでは授業はすべて基本的にオンラインなのですが、プレミアムコースでは実際にBASEに来て年齢の近い人たちと交流しながら学修やプロジェクトを進めることができます。仲間と一緒に活動できる環境が他のコースとの大きな違いですね。
\経済学部 地域イノベーターコース 倉本 留玖さん(19歳)の声/
通信制の高校で基本は家で授業を受けていたのでmanagaraに入学してもその延長になってしまうのではないかと親は心配していました。
実は先生にも、僕の意見は尊重するけど「キャンパスに通ってみるのもいいんじゃない?」と言われたんです。
でも、僕自身は、普通の通学型の大学よりもmanagaraの方が自分に合ってると思ったんです。
\経済学部 海外インターンシップ 奥西 夏季さん(19歳)の声/
高校の体験学習の時にTAとして出会った方(高校の先輩)がmanagara生だったんです。私が進路に迷っているという話をしたところ、「managaraなら自分の好きなことに自由に時間を使いながら勉強ができるからおすすめだよ」と教えてもらいました。
その後実際にホームページを見たりオープンキャンパスに参加して、面白そう・私に合ってそうと感じたので入学を決めました。親や周りの友達からも「面白そうな大学で良さそうじゃん!」という好印象な反応が多かったです。
ここからは、仕事やアルバイトと両立しながら学修する学生のスケジュールについて見てみましょう。どのように両立すればよいのかイメージしにくいという方は、先輩の学修の仕方を参考にしてみてはいかがでしょうか。
フルタイムで仕事をし、家族とともに暮らすAさん。まだ幼い子どももいて、配偶者と協力しあいながら日々を過ごしています。
そのため、仕事がある日はそれ以外の時間を家事に追われることも珍しくありません。子どもが寝静まったあと、Aさんがやっと一息つけるタイミングで毎日1時間~3時間程度、大学の学修勉強をしています。
Aさんの休日は、家族と過ごすことを大切にしているため、ひとりで黙々と勉強をすることが難しいようです。そのため、短時間であっても毎日コツコツとスキマ時間を活用して勉強を続けています。
初めはじめは学修のために時間を作つくることの難しさを感じていたAさんですが、今は生活の一部となっています。学修時間が足りず卒業までに4年以上かかるかもしれないと感じることもあるようですが、焦らず無理なく学修することを大切にしています。
managaraでは5年目以降の学費は大学が負担します(※在籍料4万円/年がかかります)。安心して諦めることなく卒業できるようになっています。
フルタイムで週5日仕事をしているBさんの場合、平日に学修する時間を確保するのが難しいことも多々あります。余力がある日は眠る前に1時間程度学修することもありますが、休日にまとまった時間を使って集中してオンライン講義を受けることが多いです。
平日は仕事に集中し、休日は学修に専念するというBさん。もともと、あまり複数のことを一度に考えるのが得意ではありません。そのため、仕事と勉強の日は別々に分けた方が、集中しやすいようです。時には休日に友人と出掛けることもありますが、メリハリをきちんとつけて学修時間を確保することで睡眠時間を削ることなく学修を続けられています。
Cさんは、高校を卒業したばかりで、アルバイトをしながら通信制大学での学修を行っています。平日は3~5時間程度、土日は5~7時間程度のアルバイトが入ることもありますが、週に2~3日程度は丸一日自由に使える環境です。
Cさんは、アルバイトで得たお金を毎月貯金して、通信制大学の学費に充てています。学費が貯まると、それ以外のお金を使ってプチ旅行に出掛けたり、趣味の音楽活動のために使ったりしています。
普段は、平日5時間程度を学修の時間に充てていますが、どうしてもやる気が起こらない日は無理をしないと決めています。外出先の方が学修しやすいため、移動時間を使って少しずつ勉強したりカフェや図書館に行って勉強したりと、環境を変えながらコツコツ頑張っています。
通信制大学は、時間や場所に縛られず自分のペースで学修できる点が大きな魅力です。どのようなスケジュールを組むのかは、自分次第。家庭のことや仕事のことに時間を使いながら、学修時間をきちんと確保して両立している人はたくさんいます。自由な時間を使って、人生が豊かになるような経験をたくさんするのもよいでしょう。通信制大学の卒業を仕事やアルバイトをしながら目指すには、スケジュールの管理能力や自律心、モチベーションの維持なども必要となり、決して簡単ではありませんが、時間を無駄にせず上手に活用して大学卒業を目指してみませんか。
\経済学部 ベーシックコース 森 太生さん(27歳)の声/
不安もあるかもしれないけど、いざスタートしてみると、大変なこともあれば楽しいこともあって、どんどん進んでいくと思います。私は休みの土日にまとめて受講するようにしていますが、どうしても予定が入ることもありますし、その場合は平日に勉強する時間を取るなど、常に空いた時間を探すようにしています。考えてから行動するのではなく、行動してから考えてみるでもいいと思いますよ!
\経済学部 ベーシックコース 大江 真奈美さん(40歳)の声/
1週間単位でざっくりと進める講義の量を設定して、土日で振り返りながら、翌週の予定を概算で立てています。平日は終業後にジムでのトレーニングがルーティーンになっているので、ウォーキングマシーンの最中に受講することが多いです。残業が続く時期はハードですが、コツコツと積み重ねる必要があるので、集中できるジムは最適な環境かもしれません。
\経済学部 ベーシックコース 中村 文彦さん(49歳)の声/
我が家では毎日、小学生の娘が夜8時から1時間勉強するという習慣があるんですが、受験生の息子と僕がそこに加わって3人で机に向かっています。とてもいい時間です。
ただそれだけだと時間が足りないので、仕事やプライベートの空き時間の5分、10分で講義を受けたり、レポートを書いたりしています。講義は録画なので1.5倍速で聞いたりすることもありますね。
基本的に仕事とプライベートは分けるべきだと思っているので、とにかくやれる時に一生懸命取り組んでいます。