教えて!managara Days
越塚 歩子さん
群馬県出身。23歳(2024年11月取材当時)。ベーシックコース4年生。
2021年秋、managaraに転入学。長期インターンやアルバイトをしながらmanagaraで学びを深め、4年生の5月に大手観光業界に就職内定。2025年3月にmanagaraを卒業予定。
managaraに秋転入生として入学、managaraの学びとともにさまざまな経験を積んできた越塚歩子さん。来春卒業を控える越塚さんが、島根県沖ノ島での長期インターンでの経験や出会いから得られたこと、在籍している今村英明先生の専門演習(以下、ゼミ)で得た学び、気づき、そして就職活動について語ってくれました。
卒業を控え、自分の中で成長できたことや、気づきはありましたか?
はい、あります。卒業を目前に、自分の将来について考える機会がすごく増えました。元々サービス業や宿泊業に就きたいと考えおり、日ごろ仕事や学業を頑張っている方が少しでも心身ともに休めて、和やかに過ごせる場所を作りたいと思っていました。2023年くらいから「将来自分の宿をやってみたい」という想いが強くなり、同年6月から島根県沖ノ島のホテルに2ヶ月間の長期インターンへ行きました。
「インターンシップで仕事をする」という初めての環境で、最初は学修と両立できるのかなという想いがありましたが、先に4、5月に授業視聴をまとめて終わらせ、学修に支障が出ないように調整しました。こうしたことで6月からのインターンシップに集中して取り組むことができました。これは完全オンラインのmanagaraだったからこそできたと思っています。managaraは、自分で学修の進め方を決められるのがいいところで、もし通学型の大学だったら、授業のスケジュールに縛られて、学業とインターンシップの両立が難しかったかもしれませんね。なので自分の目標に向かって前向きに取り組んでいるという意識が強く持て、モチベーションを保ちながら頑張ることができました。
また、ホテルの上司から「こっしー(私)は「遠回り大歓迎の冒険」をした方がいいよ」と言われたことがありました。「遠回り大歓迎の冒険」の意味を最初は理解できなかったのですが「いろいろな経験をした方がもっと豊かになる」という深い意味を持っていました。サービス業は日々の業務がルーティン化すると「仕事」がただの「作業」に変わってしまうことがあります。それを防ぐために、上司は月に一度、宿泊のゲストとして他の宿を訪れる時間を設けているそうです。そこで実際におもてなしを受けることで、新たな視点や気づき、気持ちを得て、自分の宿での接客に活かしていると教えてくれました。
そのお話を聞き、明確に「私も宿を開業するための勉強をしていこう」と、気持ちが変わっていきました。このとき、社会人と同じ経験をしたことで、マインドセットが変わったと感じています。実際に働いてみたことで、「自分のしたい仕事はこれかもしれない!」と直感的に感じましたね。
転入学して、効率よく学修を進めることができましたか?
今では、アルバイトをしながら効率よく学修を進める方法が身につきましたが、1、2年生の頃は大学生としての学び方がわからず、戸惑うこともありました。私は1年生の秋に転入学してきて半年遅れでのスタートだったため、「すでに学部内にコミュニティやグループができあがっているのではないか」、「途中から入っても馴染めるだろうか」と、コミュニケーション面での心配もしていました。ですが、そういった心配もなく、ゼミやオンライン講義でいろんな学生や先生方と触れ合え、とても楽しめています。
また、編入学生向けのガイダンスで知り合った友だちとは、今でも連絡を取り合ったり、実際に会ったりする関係を続けていますし、何より、managaraで心から話せる友だちができたことがとても嬉しく、そんな友だちと支え合いながら学べる環境があることは、私にとって大きな励みになっています。両親は、学業とアルバイトを両立している私の姿を、陰ながらずっと見守ってくれています。いよいよ卒業が近づいてきたので、最後の半年間を無事に乗り越え、安心してもらえるように頑張りたいと思います。
自分の将来のビジョンに対して、managaraの授業で得られたことはありますか?
3つあります。
1つ目は、managaraで経営について学んだおかげで、企業のホームページで会社情報に記載されている数字を見て規模感や資金繰りなど経営状況についてわかるようになったことです。以前は会社の経営指標やデータに目を向けることが少なく興味は薄かったですが、経営に意識を向けられるようになりました。
2つ目は、「起業論」という科目で、自分の夢につながる情報を得られたことです。起業家サイトやスタートアップの応援サイトの情報、講義内で紹介された情報から更に深掘りして教えてくださり、将来の夢に一歩近づいたと思います。
3つ目は、現在所属している今村英明先生のゼミで、マーケティングに関する内容を学べたことです。実際に自分が起業して製品開発をするならどう資金繰りをするのか、お客様に対してどうアプローチしていくのか、というのを今村先生からフィードバックを受け、起業体験をしながら学ぶことができました。起業の夢を持っている私には勉強になることしかなかったですね。
ちなみに今村先生のゼミではゼミ長を任されており、ゼミ生や先生、研究内容から深く知識を得て、学ぶことができたと実感しています。いろいろな職業、さまざまな経験をされている方ばかりが参加していらっしゃるので議論が活発で、同年代だったらおそらく出てこないような発言が飛び交っています。それに対して先生もアドバイスをくれるのですが、自分の引き出しにはない意見や発想を、先生からのフィードバックや同じゼミ生の会話の中から得ています。
高校卒業後managaraに入学した学生のほか、そろばん教室を経営されている方や、2人のお子さんのお母さん、自衛隊を終えて学び直しで来ている方がいたりと、さまざまな背景を持つ方がゼミに在籍しています。コミュニケーションが深まるにつれ、自分では経験できないかもしれないような社会経験を持つ方々と同じ学びの場で意見を交わすことは、貴重であると感じました。このように、経験豊富な方たちと学び、しかもいろいろな角度からの意見を交わし合えるという環境はmanagaraならではで、他の大学ではできないことだと思っています。
ゼミ長として、他のゼミ生とコンタクトを取る中で、それぞれが異なる環境で課題に取り組んでいることを感じるたびに、「自分も頑張らなきゃ!」と前向きな気持ちになり、良い刺激を受けています。異なる土地や家庭環境で、同じ目標に向かって努力している仲間がいると実感すると、自分だけでなくみんなが挑戦しているのだと思えて、モチベーションがさらに上がりますね。
就職活動をするにあたって、学修を工夫したところはありますか?
はい、あります。3年生の秋から就職活動が解禁になるので、頑張ってできるだけ1、2年生で単位を取るようにし、3年生に入ったら時間に余裕ができるよう調整しましたね。受けたい授業を受け、解禁になってから就職活動を重視するようにしました。
宿泊施設で週5日フルタイムのアルバイトをしているので、勤務がシフト制になります。なので就活時は、企業から面接の日程候補をいただいた際、就職活動に充てたい時間を先に確保してからシフトの希望を出したりしていました。朝起きてアルバイトや企業の面接、夜にmanagaraの授業を進めてそのまま就寝、というように無理なく調整し、就職活動や学修、アルバイトを並行して進められました。managaraだと、自分のペースで進められるのでとても助かりました。
イベント会場で行われる大規模な「合同説明会」に参加したところから就職活動が始まり、3社エントリーして、その中の第一志望の企業から2024年5月に内定をいただきました。
managaraの就活イベントにも参加し、自分の環境を活かした就職活動ができたことで、ストレスや焦りを感じずにいられたと思っています。就職活動に対して、正直少し不安はありましたが、managaraの就職活動のシステムを活かし、情報量を自分で制限したことで余裕を持って進められました。
元々は5社前後エントリーする予定でしたが、最初に受けた第一志望の企業から内定をいただけた関係で、実際に面接をしたのは2社です。
面接では、学修を進めながら自分の時間を確保し、将来の夢に向かってインターンでの経験やmanagaraで身につけたスキルなどを主にアピールしました。managaraの学修はスキマ時間でできるからこそ、フルタイムでのアルバイトとの両立ができるので、そこで得た収入で通学型の大学では難しいような長期インターンシップに参加していたという話をしましたね。面接官の方もmanagaraについて興味を持ってくださり、「タイムマネジメントができる子は強い」とmanagaraの学修スタイルで培った知識や経験を高く評価くださり、予想以上に良い反応を得ることができました。managaraの利点を活かしてできたことが、就職活動でも自分の強みとして最大限にアピールできたので、managaraに入学して夢を追えて本当によかったです。
managaraへの入学を検討している方へメッセージをお願いします。
やる気やモチベーションの維持、タイムマネジメントが必要になりますが、好奇心を持って入学すれば、きっと前向きに取り組めるはずです。自分次第で通学型の大学以上に可能性を広げられる環境がmanagaraには整っており、私自身もそれを実感しています。そして就職活動についても、managaraだからこそ、余裕を持ってできました。
managaraでの就職活動は、通学型の大学と違って、周りを見なくていい、気にしなくていいんです。就活生が周りにいると出遅れないようにと焦りを感じてしまいますが、managaraでは、自分のペースで気になっている企業の情報だけを見るように調整できます。
不安を感じることもあると思いますが、それらはきっとクリアにできます。もし方法がわからなくても、managaraには先生や仲間、相談できるサポートがしっかりあります。私も入学当初は「友だちができるかな」「授業を一人で進められるかな」と不安はありましたが、今ではそれが全く気にならなくなりました。不安はやがて自分の強みや成長につながるので、ぜひ一歩踏み出してみてください。