教えて!managara Days
森永 スエヒロさん
ペルー生まれ。19歳(2021年9月取材当時)。
2歳で日本に引っ越し、その後は今までを日本で過ごす。
在学中の起業を目指し、学修と起業の準備など日々奮闘中。
両親、そして自分自身も外国人であることを活かし、外国人という視点でより住みやすい環境・日本を創りたい…。そんな想いから、在学中に起業を目指している森永さん。森永さんが感じる日本への想いや実体験はもちろん、managaraでの学修についてなどいろいろ話を伺いました。
managaraとの出会いについて教えてください。
僕はペルーで生まれ、2歳で日本に引っ越してきました。両親ともに外国人で、日本に来た当初は日本語の読み書きもままならず、国や自治体からの通知や書類などがなかなか理解できなかったという経験もあるようです。僕が日本語を理解できるようになってからは翻訳することもあり、「息子がいてくれてありがたい」と感謝されることも増えていきましたが多くの外国人にとっては日本語、特に漢字の煩雑さがあらゆる場面でネックになっていることを実感しました。
そんな自分自身の生い立ちや経験から日本在住の外国人がより住みやすくなるように、日本と外国の架け橋になれるようなことがしたいと夢を抱くようになりました。
高校卒業後は、一度大学に進学しました。理数系の科目が得意だったので理工学部でメカニックとしてその夢を実現したいと当初は考えていたのですが、経営や起業などへの関心が強くなり半年ほどで辞めました。
ビジネススクールに通うなどして情報収集する日々を送っていた折にインターネットの検索で出会ったのがmanagaraです。ビジネススクールでも、ある程度の経済・経営の知識を学ぶことはできたのですが、managaraは大卒の資格が取得でき、ちゃんと学歴として残せることができるのが魅力的だなと感じ、ここで学びたいなと即決しました。
通信制の高校に通っている友人も複数いたので、何となくイメージは掴めていましたし、周囲に相談してみると「お前だったら絶対やっていけるよ!」とみな温かい気持ちで応援してくれたので、入学に迷いはありませんでしたね。
実際に入学してみての感想を教えてください。
初めての通信制なので最初は、授業の計画やスケジューリングになかなか慣れず、戸惑うこともありました。以前通っていた大学でも、自分で授業をある程度設定していましたが、managaraではより自分でコントロールすることが必要になります。
でもそれは裏を返せば自分次第で時間を活用できるという大きなメリットがあるということ。大学に通っていた頃は通学に片道1時間半以上かかっていたので、なかなかアルバイトができなかったのですが、今は通学の必要がなくなったので、アルバイトに充てられるようになり、自分で学費を賄うことができるようになりました。アルバイトは、塾講師をしています。高校時代は弓道部だったので、週末は母校で弓道部の生徒たちに弓道を教えています。
あと、大学に入って新しいことを始めようと思い、兄弟と一緒にYouTubeチャンネルを開設しました。趣味程度で始めましたが、始められたのも、時間を有効に活用できるmanagaraならではなのかなと思います。managaraで勉強するからには学費は自分で捻出したいなと思っていたので良い生活サイクルが回せているなと感じます。
また、元々数学は得意だったはずなのに、前期に受講した経済数学はとても難しく感じました。これまで数学って黒板で問題を実際に解いて、自分の手を動かしながら理解していくものだったので、画面上に映し出されたものを読み解くオンラインの講義は、なかなか自分の中に吸収されない感じがありました。徐々にこのスタイルにも慣れていければいいなと思います。
managaraの魅力はどのような部分でしょうか。
色んなことに挑戦している人がたくさんいることに、とても刺激を受けますね。日々、コミュニケーションツールとして活用しているSlackで仲間たちの様子を見ているのですが、僕よりずっと年上の人も、子育てしながら学び直しをしている人もいて、まさにそれぞれ切磋琢磨している印象を受けます。僕よりもたくさん勉強している人や資格試験に挑戦している人を見ていると、これからより頑張るぞという気持ちが湧いてきます。
あと、全国各地に仲間がいるのも通信制ならではの魅力ですね。人脈って今後のキャリアを考える上でも非常に重要だと思いますし、これまでの学生生活や、アルバイトだけでは得られないより広い交友関係を持てるのは新鮮です。新型コロナウイルスの感染拡大がおさまったら、各地に旅がてら会いにいってみんなと話してみたいですね。
これから挑戦したいことはありますか?
managara在学中に起業することが現在の目標です。やはり幼少期から感じている、日本に住む外国人が住みやすい世の中になれば、という想いをできるだけ早く実現したいと感じています。自分の家族や近隣に住む人や知人を見ていても、言葉の壁は心理的に大きく影響するので、不安を感じなくても済む手助けをしたいという気持ちは強いです。
具体的にいつ頃スタートできるかまでは未定ですが、本格的にビジネスをやるためにはもっと知識を深めなくてはいけないなと思っています。契約や手続き、書類に関すること、法律のこと、学びたいことはたくさんあります。1年の前期で学んだことはまだまだ基礎が中心だったので、より本格的な学びができそうな今後に期待すると同時に、簿記の資格試験は近いうちに挑戦したいと考えています。前期で苦心したスケジュール管理についても、社会に出てからきっとより必須となるはずなので、今のうちに掴んでおきたいですし、コミュニケーション能力もより向上していければと思います。
これから入学を検討している人たちに向けてのメッセージをお願いします。
「Time waits for no one(時間は待ってくれない)」が僕の座右の銘です。未来のことは予想ができないし、明日何が起きるかも分からない中で、時間は誰にも平等なものだから、全力で生きたいし、みんなそれぞれがいまこの瞬間を大事にしてくれたらなと思います。
また、僕個人はmanagaraの1期生であるということもすごく魅力的だなと感じています。
何かの1期生って必ずしも自分から願ってなれるものではないですし、なかなか得られない体験だと思います。僕はアルバイトで塾講師をしていたり、高校時代は弓道部に所属していたので、今も休みの日には在校生に指導に行ったりと、自分の知っていることや持っているものを伝えて行きたいタイプなんです。managaraでも僕たちの学びや、日々の取り組みを皆さんに引き継いで行けたらなと思っています。