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managara Days

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それぞれの
「managara Days」

教えて!managara Days

横川 雄介さん

兵庫県出身。37歳(2022年2月取材当時)。
高校卒業後、プロスポーツ(野球)の世界へ。プロ野球選手として活躍するも2006年に戦力外通告を受ける。現在は阪神タイガースのブルペンキャッチャーとして従事。若い世代の選手が、何かを考えるきっかけになれば良いと、同僚と共に学びを進めている。

学んだ知識や技術をどう生かしていくかは自分次第。今の自分に何ができるか、何がしたいのかを考えていきたい。

「学ぶ機会は誰にでもある」という考えのもと、managaraへ入学した横川さん。プロ野球として活躍した後、戦力外通告を受けた経験をベースに、学ぶことの大切さ、入学を決意した背景、そして今後の野球界のセカンドキャリアについてお話いただきました。

大学に通わなくても大学を卒業できる。
この点は今の自分を取り巻く環境にぴったりだった

managaraに入学したきっかけを教えてください。

最初に知ったのは同じ職場で働いていて、後輩である小宮山さんから話を聞きました。僕は直接聞いていなかったのですが、ちょうどプロ野球選手会からもこんな大学があるというアナウンスがありました。小宮山さんがmanagaraに入ろうと思っていることを聞いたことと、僕らみたいな現役を退いた身でも挑戦できるなら良いなと思いました

スクーリングがないという点は、あまり仕事に支障が出ないから良いと思いました。また、年齢的なこともあって、大卒の資格を今から取得したいという気持ちが強いわけではなかったですが、「自分は大学を卒業していない」ということを考えたときに、managaraのように学ぶ機会が誰にでもあるということに強く惹かれ入学を決めました

managaraの存在を教えてくれた小宮山さんとは、今でも同じような不安を抱えて仕事をしている部分もありますし、そういう話もよくしています。お互いの学修進捗も気にしていますね。

左が横川雄介さん。右は後輩の小宮山さん。

移動が多い中で、スクリーングがないという点はぴったりでしたか?

そうですね。僕はこの世界に入れなかったら、教員の免許も取れるということで体育大学に進学したいと思っていました。教員の免許を取るには実習等が入ると、今やっている仕事と両立できない部分がどうしてもでてきてしまうので、通うのは難しいから無理かも、と話が止まっていました。

でも今は、教員資格を取る・取らないは別として、通わなくても大学が卒業できるということは、今の自分にはぴったりだと思います。

managaraに入ると決めたときの周りの反応はどうでしたか?

そんなに周りの人には話していないんですが、奥さんにこういう大学があるんだけどうかなと聞いたら、一つ返事で「いいいんじゃない?」と言ってもらいました。

今のライフスタイルの中で生まれるスキマ時間が貴重な学修の時間に。
1回約10分という利点を大いに活用!

実際にmanagaraに入学してみての感想を教えてください。

スポーツ業界のみという狭い範囲でしか働いていない人間ですが、僕より若い学生に比べると、レポート課題など進めるうえでは有利なのかなと思っています。

早くから社会に出ていたこともあり球団の経営とか社会のシステムとかは普段から考えていますし、そういう視点で物事を見ようとしたりすることも多いので、自分はまだスムーズに進められていると思います。

スケジューリングはいかがでしたか?

最初は、どのくらいの時間でどれだけ進められるのかがわからなかったので、時間が空いたり、仕事中のスキマ時間で進めていたら結構早めにテストも終わっていました

具体的な1日のスケジュールを教えてください。

最近は、練習や試合がある日は、少しでも時間があればスキマ時間に講義動画を1~2つ見て、昼食をとった後に空いた時間があればまた講義を見る、仕事が終わった後に余裕があればまた講義を見る、という感じですね。遠征での移動時や、遠征先のホテルで一人になることも多いので、まとめて課題に取り組んだりしています。小宮山さんとは、ホームゲームの時に利用する寮の1部屋を一緒に使って、同じ空間にいるのに2人でイヤフォンをつけて黙々とお互い授業を進めています(笑)。そういう面では、自分と同じ学生が一緒だと、チームへの理解があるのでやりやすいです。

家ではあまり講義は見ていないです。子どもと奥さんがいるので、家族の時間を潰さないように心がけています。家でまったくやらないということではないのですが、講義を見ている時、家族も気にせず話しかけてくるので、やっぱりメリハリはつけたいですね。

managaraの講義は、自分の見つけたスキマ時間で講義を見ることができることが利点だと思っています。1つの動画も1回約10分と短いので、その利点は大いに活用しています。これが通常の講義と同じ90分だったら、講義に使う時間の確保の仕方も違ってくると思います。そうすると普段のスタイルではなく、家の時間を使ったり何とかして1人の時間を作らないといけないと思うので、大変なんじゃないかと思います。

講義で学んだことは即仕事で実践。
学ぶ姿勢を周りに見せて、説得力のある行動を心がけている

講義を進めていく中で、今の仕事に生かせていることはありますか?

心理学の授業です。メンタルやものの考え方については、実際に自分も使えたり、周りにアドバイスできることが多く実用的なものが多かったので面白かったです。使えるものはどんどん活用しています。創造思考法とか、自分の知らなかったものの考え方とか技術みたいなものは、新しい発見だったのと、こういうのもあるんだというのが面白かったですね。

学ぶ姿勢というのは、相手にしている選手たちが僕らの言葉をどう聞いてくれるかという事にも関係してくるので、そういう姿勢を常に見せることは大事かなと思います。見せるためにやっているわけではありませんが、人にものを言ったりする立場の人が何も考えていないとか、勉強もしていない人だと説得力がないと思うで、学ぶ姿勢は大事にしたいなと思います。

学んだことを今後どう生かしていきたいですか?

今までの授業は基礎的なことが多いのですが、これから学年が進むにつれて専門的な部分に入っていくと本当に知らないことを一から知ることになると思うので、そこは楽しみな部分ではありますし、今は実用的ではなくても自分が何かをしようとしたときに使えるような技術を身に着けれられたらと思っています。

4年間やり切ったというか、大学を卒業したという自信はある程度つくのではないかと思います。それをどう生かすのかは自分次第だと思っているので、有効にこの期間を使えるような勉強の仕方や授業をしっかり身につけていきたいと思います。明確にああしよう、こうしようというのはまだないのですが、managaraで過ごしていく中で少しずつ絞りながら何ができるのか、何がしたいのかを照らし合わせて考えていければいいですね。

4年間がリミットではないと思っています。今のところは4年たったからこの仕事を辞めるという事でもないので、少しでも何か始めることへの準備になればと頑張っています。

「戦力外」を受けた経験がある。だからこそ今の自分の存在が、現役選手がセカンドキャリアを考えるきっけになってほしい

横川さんの立場からみて、今の若い世代にもセカンドキャリアについてどこかで考えてほしいと思いますか?

セカンドキャリアという面で、僕ら(横川さん・小宮山さん)はmanagaraで学んでいますけど、若い世代や現役の選手たちの間でもこれから少しずつ仲間が増えていけばいいなと思っています。そういう面で、managaraで学んでいることはあまり黙っていないで、僕らが広めていっても良いと思っています。現役のプロサッカー選手も頑張っていると聞いていますので、現役のプロ野球選手でもmanagaraで学ぶことはできるのではないかと思います。これからの若い子にはチャレンジしていってほしいです。

一般の方々は会社に勤めあげて退職金をもらってリタイアしていくと思います。しかしアスリート、特にプロ野球選手は、退職金を最初に契約金としてもらって、実力次第で長くいられるか早く切られるかという世界ですので、尚更プロ野球選手は、プロになった瞬間から出口戦略を進めなきゃいけないと個人的には思っているんです。

プロ野球選手として、ユニフォームを着ている時間は平均7~9年と言われています。高卒の選手がそのタイミングで戦力外を受けたとしても、20代半ばだったら好きなことを0から始めても遅いことはないと思うのですが、30歳を過ぎた選手が戦力外を受けた時に、それまでのプロの期間で何もしてこなかった、という状況はすごく悲しいことだと思うんです。そういう選手たちを減らしたいなと最近思いつつ、今の職に就きながらそういうことを選手たちにアドバイスしていけたらいいなと感じています。

選手たちは、何かしらの不安は抱えていると思います。例えば、不慮の事故が起きたとして、もうスポーツができなくなる…とか。戦力外通告を受けた僕らだからこその視点もあると思うので、そういう不安を取り除いてあげたいですね。

本当に難しいことだと思うんです。プロ野球に限らず、子供たちに夢を与える仕事をしなきゃいけないという想いでプロになり、入った瞬間から現実を見据えるということは。もし選手本人が、セカンドキャリアについて思うことがあるのであれば、早めになんでも取り組んでみても良いと感じます。

世の中がどう変化しようと、学ぶ姿勢は変わらないし自分次第。
勇気を出してチャレンジしてほしい

入学を検討している人たちに是非メッセージをお願いします。

今はインターネットの技術もかなり発展していて、通信制大学が自分のニーズにあっているというか、自分のライフスタイルに合わせて学習ができることが増えていると思います

通信制だからといって、通学制の大学より劣っているのではないかという意見もあるかもしれませんが、それはあくまで、その人が見る目線と世の中に求められていることをどう見るかという視点の違いなんじゃないかと思います。やっぱり学ぶ姿勢はどこであっても一緒で、自分次第だと思いますし、意志を持ち続けていくことも大事だと思います。

無理のない範囲で自分が選んだものがmanagaraだったら、僕は人にお勧めできる大学だと思いますし、勇気をもってやってほしいです。このご時世、自分のやりやすい環境で学べるという柔軟な姿勢で良いですし、一昔前とは違う価値観があると思うので、そこは昔の習慣にとらわれる必要はないと思っています。前向きにチャレンジしてほしいです。

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